いさ走る(主張・メディア掲載)

2020.02.21 人民中国に掲載「歴史を鑑として、次の世代へとつないでいく 」

日中関係について

他の二国間関係にない日中関係の大きな特徴として、民間における交流、政党間の対話が歴史上果たしてきた役割の大きさ、重要性にあり、その位置づけは今後も変わらない。また、歴史を鑑として、次の世代へとつないでいくためには、若い世代の交流も非常に重要である。

 こうした思いから、私自身が国会議員になってからすぐに、「日中次世代交流委員会」を立ち上げ、今でも秘書長を務めている。これは、日中関係を重視する若手国会議員の党派を超えた集まりであり、毎年、中国を訪問する若手議員連盟としては、日中間で唯一である。本年、7年目を迎えるが、日中関係が良いときだけでなく、悪いときも訪中し交流を続けてきたことが、日中双方から大きな評価を受けるようになった。

 

中米貿易摩擦について

 二国間の経済関係は、貿易だけではなく、投資や人の移動など、多面的に見ていくべきものである。貿易収支だけを見て不公平と分析するのは、違和感がある。米中協議が、よりバランスの取れた経済関係を目指す協議へと転換されることを期待する。

 これまで人類が努力して積み上げてきた自由貿易の流れを止めるべきではない。共に繁栄することを目指し、保護主義へと逆戻りするようなことは、あってはならない。

 

「一帯一路」について

 「一帯一路」によって、インフラ整備をはじめ第三国の生活・福祉の向上に、経済の発展に貢献することは、地域や世界に責任を持つ大国として素晴らしい取り組みであり、評価している。日本も同様に、中国と一致協力して、第三国支援を進める意思がある。

 こうした支援においては、あくまで各国が必要以上の財政リスクを負わないように、国際的な基準にのっとった投資判断を行うことが、投資国、受け入れ国双方にとっての利益になる。