いさ走る(主張・メディア掲載)

2016.09.06 映画『シン・ゴジラ』総監督・庵野秀明さんとの語らい

大ヒット中の「シン・ゴジラ」。この夏、家族サービスで1回、あまりに良くって、一人でもう1回観ました。

監督・脚本は、「エヴァンゲリオン」シリーズで有名な庵野秀明氏。アニメの世界では、3秒のシーンで250枚ものセル画を描くほどのこだわりを発揮していましたが、「シン・ゴジラ」でも相当のこだわりが随所に見られます。自衛隊の装備品や攻撃から、官邸の内部の様子まで、良くここまで調べたなと言うほど、リアルです。
また、核使用や放射能、あるいは国の危機管理、国を守るとはどういうことかなど、重いテーマを扱っている割には、どこか明るさも感じます。そのへんは、ひたすらに暗い、最初の1954年のゴジラとは違います。最近のハリウッド的な善悪二元論の映画が売れるなか、日本的な無常観や包摂、共生といった価値観を奥深くにじみだした「シン・ゴジラ」は、私的には、すごくおすすめです。

そしてその庵野監督が、われわれの映画の研究会にお越し下さりました!「シン・ゴジラ」への思いから、日本映画の復活、特撮物、空想科学映像の再生など、いろんなお話を伺いました。私も、日本のソフトパワーを、もっと世界に広めていきたいと思います。監督、「シンヱヴァンゲリヲン」も期待しています!!