いさ走る(主張・メディア掲載)

2014.03.04 在宅勤務は日本を救う?!

人生は、全力で走り続ける事はできません。「子育て」に専念する時期があったり、「病気」になったり、あるいは親の「介護」が必要になるときもあるかもしれません。ときに立ちどまって、人生をゆっくり振り返る場面もあるかもしれません。そういう時でも、自分にあった柔軟な働き方を社会が許容してくれるかどうか。その一つが、「テレワーク」と呼ばれるものです。

「テレワーク」といえば、「電話を使った仕事」と誤解されている方もいるようです。「テレ」は、「離れた」を意味し、家にいてもITを活用して仕事ができる、そんな働き方です。「子育て」や「介護」をしながらも、働きたい人が働き続ける社会。それは、「福利厚生」ではなく、成長のための「国家戦略」でもあります。

その「テレワーク」の第一人者、田澤由利さんに、党の部会に来ていただきました。「テレワーク」できる仕事が限られるんじゃないか。孤独なんじゃないか。自己管理できる人しか向かないのでは。上司が管理できず「さぼる」んじゃないか。いろんな不安を、一つ一つ説明してくださいました。

田澤さんも採用しているシステムをのぞかせて頂きました。今のIT技術はすごいです。パソコン画面上にはバーチャルなオフィスがあり、在席しているかどうかが一目でわかります。部下を呼んで、(テレビカメラ)で面と向かい合って会話することも可能だし、何と言っても文書をはじめ、すべてがクラウド上(インターネット上)にあります。キャビネットも机も椅子も、コピー機も要りません。子どもを保育園に迎えに行っている人は、画面上にその旨とあわせて、「離席」と表示されています。

すべての仕事を「テレワーク化」させるべきだとは思いませんが、せめて、政府が「世界最先端IT国家創造」宣言で明記した、「週1日以上、終日在宅で就業するテレワーカーを全労働者の10%以上」、これは成し遂げたいと思います。