いさ走る(主張・メディア掲載)

2016.03.10 母国と日本との架け橋に

「戦後、中国に残されて苦労を重ね、ようやく帰国された残留孤児の子供たち。フィリピンなどから移住したシングルマザーの子供たち。ブラジルからの「出稼ぎ」の子供たち。こうした、外国にルーツをもつ子どもたちは、「私は何人(なにじん)?」という問いに悩んでいます。
 「そんな子供たちへの日本語教育がなされないまま、学校で居場所がなくなってしまう。かといって、親は生活費を稼ぐのにせいいっぱいで、母語も使えず十分に話せない。親子なのに会話が出来ない。自分が望んで日本に来たわけじゃないのに、こんな境遇におちいっている子供たちがたくさんいます。
 「こうした子供たちへの居場所づくり、日本語教育に熱心に取り組んでおられる大阪大学の真嶋教授、大学院の研究者の皆さんからお話を伺いました。私の地元門真も、外国にルーツを持つ子どもたちが多く、皆さんのお力を頂いております。彼女たちいわく、こうした子供たちこそ「母国と日本の間の架け橋となる大事な人材」とのこと。政府としてするべきことが、だいぶ見えて参りました。

朝日新聞(外国人@ニッポン)母語、自信育てる
http://www.asahi.com/articles/ASH9664FMH96OBJB005.html